
こんにちはTonyです。
さていきなりですが、スポーツ観戦をしていて絶対に欠かせないものといえば?
そう、それは…
食べ物、そうスタジアムフード(球場飯)です!
(私の場合はビールですが…笑)
も、もちろん試合も面白いですよ、でも手持ち無沙汰じゃないですか〜笑
あのスタジアム独特の雰囲気の中で飲むビール、普段の2倍増しで美味しい気がしません?
私は欠かせません!
あ、でも…。
スタジアムで買うビールはお財布にダメージが…!
お値段も雰囲気と一緒に普段の2倍になっちゃいますしね笑
さて、「スタジアムフード(球場飯)は高い」と言われ続けてはや何年…
しかし! そんなスタジアムフード界の常識?(という名の非常識な価格設定w)を破ったのが、アメリカ南東部のジョージア州に本拠地を構えるアメリカンフットボールチーム、
アトランタファルコンズ(Atlanta Falcons)!

と、平気でプレッツェルが$7(700円)もする様な通常のスタジアムフードとは一線を画します。
さて第一回の記事は、そんなスタジアムフードに関して
①スタジアムフードはなぜ高いのか?
②アトランタファルコンズは如何にして安くできたのか?
を一緒に学んでいこうと思います。
①スタジアムフードはなぜ高いのか?
(ⅰ)スタジアムフードのビジネスモデル
②アトランタファルコンズは如何にして安くできたのか?
(ⅰ)アトランタファルコンズについて〜新球場の存在〜
(ⅱ)なぜ安いのか?
(ⅲ)その後
③最後に
(i)スタジアムフードのビジネスモデル

スタジアムフードの価格を考える上でまず、スタジアムフードのビジネスモデルをみていきましょう!
スタジアムフードの提供は球団が直接行っているのではなく、ほとんどの場合は外注業者、コンセッショナリーが多い様です。
上図の様に、球団が、球場で食べ物を売ることができる権利をコンセッショナリーに譲渡する代わりに、コンセッション代として場所代と売上or利益の一部を球団またわスタジアムに渡さなければいけないそうです。
正確なコンセッション代金の相場は、今回はわかりませんでしたが、
Sports Management Degreesのレポートによると、場所代として多くの球場は10万ドル以上、そして売上or利益の40〜50%が球団・球場の取り分として引かれる様です。
…売上or利益のほぼ半分取られるわけですから、だいぶ高いですね笑
さらに、コンセッショナリー業者はコストとして、食材費に人件費もかかりますね。
そして最後に、業者はスタジアムの中という圧倒的な立地を利用して、大きく値上げをします…泣 (でもこの点はしょうがない気もする…笑)
と、以上のコストたちが重なり合って、あの高いスタジアムフードは生まれるわけですね〜笑
さて、次はなぜアトランタファルコンズは安くできたのかを、ファルコンズの紹介と一緒に見ていきましょう。
②アトランタファルコンズ如何にして安くできたのか?
(ⅰ)アトランタファルコンズについて〜新スタジアムの存在〜
アトランタファルコンズは、1965年に創設されたジョージア州アトランタに本拠地を構えるNFL(アメリカンフットボール)チームです。
今シーズンは残念ながらプレーオフ進出を逃してしまいましたが、
2016年シーズンは、スーパーボウルに出場、結果は残念ながら敗退となってしまったものの、看板選手であるMatt Ryan(マット・ライアン)選手が最優秀選手に輝くなど飛躍のシーズンを送りました。
そして2017年からは、約15億ドル(1500億円)かけて完成した新スタジアムのMercedes-Benz Stadium(メルセデスベンツ・スタジアム)をホームスタジアムに構えています。
ちなみにこのメルセデスベンツ・スタジアムは、MLS(メジャーリーグサッカー)のAtlanta United FC(アトランタユナイテッドFC)の本拠地でもあり、また来月に開催される第53回スーパーボウルの会場にもなっています!!
(ⅱ)なぜ安いのか?
では、なぜアトランタファルコンズはスタジアムフードを大幅に値下げすることができたのか。
実は、アトランタファルコンズが本拠地をこのメルセデスベンツ・スタジアムに移転した際(2017年)、コンセッション代を大幅に下げたことにより実現できたそうです。
(正確には、2016年シーズンから下げ始めてはいたそうです。)
ESPNによると、メルセデスベンツ・スタジアムのコンセッション代は競合と比較すると、約60〜70%安く、メジャースポーツチームの中では最安値だと言われいます。
下げた理由に関して、アトランタファルコンズ、アトランタユナイテッドFCを保有する、AMG Group, LLCのCEO、Steve Cannon氏は’’どの顧客アンケートを見ても、フードサービスが顧客満足度を担う最も重要な一つであったから”と前述のESPNの取材に対して述べていました。
背景には高い顧客満足度を達成する為であったようですね。
さらに詳しくは以下のESPNの記事に乗っているので、英語に抵抗のない方は是非読んで見てください。(https://es.pn/2foR46I)
(ⅲ)その後
アトランタファルコンズが大幅にコンセッション代を引き下げてから約2年が経ちました。
さて、この値下げによることで起きた影響は大きくは現地メディアからは2つ確認できました。
1つ目は、
Pittsburgh Post-Gazetteによると、ファンによるフードサービスでの消費が2016年シーズンに比べて50%上昇しただけでなく、ジャージーやキャップなどのグッズ売上もなんと90%上昇したそうです!
これはインパクトとしては結構大きいですね…
また一つの要因として、New York Timesは、球場に早くから入場する観客が10%上昇したことが、周辺レストランよりも、球場のフードサービスをより良い選択肢として観客がみていることを意味しているとも述べています。
安くなった食べ物で浮いたお金がグッズ購入に回ったのかもしれません…
2つ目は、
Bloombergによると、アトランタファルコンズのフードサービスに関するファン満足度が、2016年はNFL全32チーム中16位だったのが、見事1位にまで浮上したそうです!
その他にも、NFLのファンアンケートでは、メルセデスベンツ・スタジアムが様々な部門でNFL No.1のスタジアムに輝いているようです。
③最後に
スタジアムフードの革命ともいうべきアトランタファルコンズのケースですが、では日本の球団も右に倣えをしてもいいのかと…
アメリカでは、2018年1月頃はまだ真似する球団は現れていなかったものの、2018年9月のニュースでは、既に複数のメジャースポーツチームが同じような取り組みをしているようです。
また、前述のPittsburgh Post-Gazetteによると、アトランタファルコンズは放映権、スタジアムの命名権、入場料、駐車場代…全ての収益状況を注意深く見ており、長期的に見て、コンセッション代を下げることに経済的な見返りがあると見ているようです。
結論、日本の球団は、現状見送るのがいいのかなぁと私は思います。
まだまだ私自身、詳しい経営状況も知らない(分析方法も知らない笑)のでなんとも言えませんが、
理由を2つ挙げるとしたら、
アトランタファルコンズの場合、新球場による影響がまだ大きく残っていると感じるからと、圧倒的集客力です。
やはり新スタジアムの最新施設による宣伝力が生み出す影響力も大きいのかなと多くの記事を読んでいても思いました。
また、現状コンセッション代を安くしているNFLの2チームとも平均収容率97%超え(70000人収容スタジアム)による影響力は大きいのかなとも…
この注目度の高さが莫大な放映権料も生みますしね…笑
とわ言え、市場調査による価格設定など多くの障壁はあるでしょうが、
どっかの日本球団も1シーズン限定で挑戦してみても、宣伝にもなるし、もしかしたら面白い結果が生まれるかもと思いました笑。
